きちんと洗顔料を使って顔を洗っているのに、いつの間にか顔が脂っぽくなっているという男性は多いのではないでしょうか?
顔から脂っぽい臭いがすることもあり、周りに気付かれるほど強くはないものの、どうにかしたいと考えている人は多いようです。
どうしてそんな臭いが発生してしまうのか、何か解決する方法がないかを探ったところ、いろいろな情報を見つけてきましたよ!さっそくご紹介します。
目次
そもそもニオイの原因となる皮脂って必要!?
顔が脂でテカテカしてくると、あぶらとり紙でこまめに取っていませんか?
トイレに行くたびに鏡を見ながらテカリ具合を気にするのは少し疲れますよね。
「皮脂なんてなければいいのに…!」なんて思っているかもしれません。が、皮脂にもちゃんとした役割があるんです。皮脂はお肌にとって欠かせない存在です。
皮脂が皮膚の表面を覆うことで水分が蒸発することを防いでいます。もし皮脂がなかったら潤いのないパサパサ肌に…。考えると恐ろしい話ですね。
男性であっても、実年齢より老けて見られるとショックなハズです。皮脂にはその他にも角質層が過剰にはがれるのを防ぐ『保護作用』や肌を弱酸性にして雑菌が繁殖しにくい環境を作る『殺菌作用』の役割も持っています。皮脂は悪者ではなく、なくてはならない存在なのです。
顔からする臭いの原因は?
皮脂自体はとても大切であることをお話しましたが、臭いの原因であることにも変わりはありません。
では、脂のような臭いがする原因とは一体何なのでしょうか?その要因をお話していきましょう。
皮脂の酸化
臭いの原因として挙げられるのが、毛穴に詰まった皮脂。皮脂にはもともと臭いはないのですが、空気に触れて酸化することで脂肪酸に変わり脂のような臭いが発生します。
また、毛穴の中にいる雑菌が皮脂をエサに繁殖して臭いを発し、脂の酸化で発生した臭いと混じってさらに強力な臭いへと進化することもあります。
皮脂の過剰分泌
欧米人はお肉や乳製品をよく食べることは多くの人が知っていますよね。欧米人の皮脂腺は日本人よりも発達していると言われていて、食の欧米化が進んでいる近年では日本人の皮脂腺も大きくなってきていると言われています。
油っぽい食べ物や肉類ばかりの食生活が皮脂腺を必要以上に刺激してしまい、皮脂の過剰分泌が起こることがよく知られています。
皮脂がたくさん出るということは、それだけ酸化するものを抱えているということになり、臭いの原因となります。
糖質(炭水化物)の過剰摂取
炭水化物などの糖質を過剰摂取すると、皮脂の分泌が多くなります。糖質の代謝にはビタミンB群が必要になります。
ビタミンB群は皮脂をコントロールする役割を持っているのですが、糖質の代謝によってたくさんのビタミンB群が使われてしまうと、皮脂のコントロールまで手が回らなくなってしまいます。
その結果、皮脂の分泌を抑えることができなくなり、過剰分泌へと繋がるのです。
また、余った糖質は皮脂の主成分である中性脂肪に変化し、お腹で蓄えられたり皮脂として体の外に排出されたりします。
このことから、糖質の過剰摂取は皮脂の分泌そのものの量を増やすことに繋がるのです。お米やパスタ、パンなどはもちろん、イモ類や緑豆はるさめ、おそうめんなども炭水化物が多く含まれています。
摂取するときには量を抑え気味にしたり、炭水化物同士の組み合わせにならないように気を付けておきましょう。
洗顔のしすぎで乾燥肌に…
顔の脂を気にするあまり、1日に何度も洗顔をしていませんか?念入りに顔を洗い過ぎると必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥肌の原因になります。
すると、皮膚を保護しようとたくさんの皮脂が分泌されるようになってしまい、過剰分泌を引き起こしてしまいます。
とくにゴシゴシと力を入れて洗ったり、洗浄力の強すぎる洗顔料を使用していたら要注意。
洗顔をする⇒肌が乾燥する⇒皮脂を多く分泌するの悪循環
にハマってしまっているかもしれません。洗顔は正しい方法で行いましょう。
余談ではありますが、洗顔以外にもあぶらとり紙を多用しているとお肌の乾燥が進んでしまい、過剰分泌になるので注意が必要です。あぶらとり紙を使う回数を減らしたり、多少の脂は許すぐらいの気持ちも持ちましょう。
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こんなに臭いのイヤだ!解決方法はある?
皮脂の酸化した臭いは周りの人にすぐにバレるほど強い臭いではありません。が、自分の顔が臭っているなんて考えたらやっぱりいい気分はしませんよね。
顔の脂臭さをどうにかしたいなら、問題の元である皮脂の分泌を抑えるのが有効です。これから皮脂の分泌を抑える方法をご紹介しましょう。
正しい洗顔をする
皮脂の落とし過ぎは逆に過剰分泌を引き起こすので、正しい洗顔方法を知っておく必要があります。
洗顔をするときは肌に負担を掛けないのが大前提です。
洗顔料は洗浄力の強いスクラブ入りを避け、しっかりと泡立てて肌を包み込むように洗いましょう。
「そんな洗い方で本当に顔の脂が取れるの?」と不安に思う人もいるかもしれませんが、細かな泡が毛穴の奥まできれいに洗い流してくれるので安心してくださいね。
洗い終わったらすすぎ残しがないようにしっかいと洗い流します。顔の中央部分だけでなく、おでこの上の髪の生え際などに付いた泡もしっかりと流してください。
正しい方法で洗顔をすれば、乾燥も防ぎやすくなりますよ。
洗顔後のケアが大切
洗顔が終わったら保湿を行いましょう。「また顔が脂っぽくなるとイヤだから保湿はしたくない」なんて思うかもしれません。
が、保湿をしなければ体は皮脂を多く分泌して皮膚を守ろうとするので逆効果。
余分な皮脂を出さないようにするためには、潤いを与えて逃げないようにすることが大切です。
もし時間があれば保湿をした後に頬やおでこなどにしばらく手を当てて、じっくりと肌に馴染ませてあげてください。
このひと手間でお肌の保湿状態が変わりますよ。ぜひ試してみてください。
ストレスを溜めない
ストレスはいろいろな病気を引き起こす原因ですが、実は皮脂にも影響してくるんです。ヒトの体はストレスを感じると自律神経の一つである交感神経が刺激されます。
この状態が長く続くと興奮状態となり、男性ホルモンが活発になります。
問題はこの男性ホルモン。男性ホルモンは皮脂の分泌を促進させる効果があるため、過剰分泌になってしまうんです。簡単に言えば、ホルモンバランスの崩れが多量の皮脂の分泌に繋がるということ。
ストレスを感じたら早めに発散すること、そして気分の切り替えを行うことが大切ですよ。
睡眠不足でも同じことが起こるため、しっかりと寝て体を休めることも大切です。
抗酸化作用のある食材を食べる
私たちの体は呼吸をするだけでも活性酸素が体内に発生しているのですが、活性酸素は皮脂の酸化を促進させる原因でもあるんです。
ともて強い殺菌作用を持っていて体に入り込んだウイルスや菌を撃退してくれる大切な働きを持っています。
ただし、活性酸素が増えすぎてしまうと酸化を進めてしまうのです。ヒトの体には抗酸化物質があるので活性酸素が増えても酸化を防いでくれるのですが、年齢が上がるにつれて抗酸化作用が衰えてしまい、酸化を防ぎきれなくなってしまうのです。
酸化を遅らせるには抗酸化作用のある食材を摂取するのがおすすめ。代表的な商品としては以下の通りになります。
■リコピン:トマト・すいか・さくらんぼなど
■ポリフェノール:赤ワイン・カカオ・ブルーベリーなど
■イソフラボン:大豆・豆腐・豆乳など
■ビタミンC:レモン・キウイ・イチゴ・じゃがいもなど
■ビタミンE:ブロッコリー・ナッツ類・アボガドなど
■β-カロテン:かぼちゃ・にんじん・ほうれん草など
これらの食品を意識して摂取すると良いでしょう。
まとめ
皮脂は本来肌を保護する大切な役割を持っているのですが、酸化することで脂っぽい臭いを発生させます。
顔の脂臭さを解決したいなら、余分な皮脂が分泌されないようにすることが大切です。
皮脂の過剰分泌の原因には食生活の乱れや糖質(炭水化物)の摂り過ぎ、誤った洗顔法による肌の乾燥、ストレスなどが挙げられます。
食事内容の見直しや抗酸化作用を持つ食材を意識的に食べたり、正しい洗顔方法で顔を洗ったりストレスを溜めないようすると良いでしょう。