「ただいまー!」
息子が帰宅するなり玄関で乱雑に靴を履き捨てられる靴達。
まったく・・・と靴を揃えていると漂ってくるモワッとした嫌なニオイ。
某消臭スプレーのCMではありませんが、お子さんのいるご家庭での奥様は経験ありませんか?
しかしそこで「ちょっとあんた臭いわよ!」と頭ごなしに言うのでは無く、フォローしてあげて下さい。
最近は足のニオイはもちろん体臭の予防に「ミョウバン」が注目されています。
今回は「え、ミョウバン?」「本当に足の臭いにニオイに本当に効果あるの?」という疑問の解消と、筆者オススメの作り方、使用方法をご紹介致します。
もちろん子供だけでなく旦那さんや、自身にも使用出来ますので是非活用して下さいね。
体臭予防に大活躍のミョウバンとは?

「ミョウバン」という名前は聞いたことがあっても、実際にどのような物なのか知らない人は少なくないはずです。
これから肌に使用する物ですから、まずは「ミョウバンって一体なんなんだ?」というところから掘り下げてお話しましょう。
ミョウバンは正式名称を「硫酸カリウムアルミニウム」といいます。
カリウムやナトリウム、アンモニウムなどの硫酸塩とアルミニウムやクロムといった三価金属の硫酸塩が化合して出来た複塩の総称です。
硫酸カリウムアルミニウムなんて名前を聞くとギラギラした銀色の物質を思い浮かべ、決して人体に良さそうな物ではなさそうですが・・・。
実はこのミョウバン。日本では古くから漬物の色を良くする際や、キッチン周りの掃除、お風呂場のカビ取り、洗濯と幅広く使われてきた食品添加物です。
こう見るとミョウバンは昔から汚れやニオイ取りに活用されていた事がわかります。
もちろん現在でも同じ用途で使用されています(ちなみにミョウバンの色は白です)。
スーパーやドラッグストアなどで安く購入する事が出来ます。
次はこのミョウバンがなぜ足のニオイや体臭の対策として効果があるのかお話しましょう。
臭い足のニオイにミョウバンが効く3つの作用

中学生、高校生の子達は体育の授業や部活動などで汗を流す毎日、青春真っ盛りです。
それでなくても夏場は教室を移動するだけで汗をかきます。
人間は足に1日コップ1杯分の汗をかくと言われています。
体育系の部活動をしている子はもっと汗をかいているかもしれませんね。
さぞかし上履きや運動靴も足のニオイでムンムンになっている事でしょう。
足のニオイというのは、靴下や靴の中で足が蒸れ、雑菌が繁殖、分解する事によって臭いニオイ物質であるイソ吉草酸(イソキッソウサン)を生成します。
この雑菌は皮膚常在菌(ヒフジョウザイキン)と呼ばれ、読んで字の如く人間の皮膚に常に在り続けます。
外部の刺激から人間の肌を守る役目もあり、全て殺菌する事は出来ません。
雑菌は汗や古い角質などをエサに、靴下などで覆われた湿度の高い足を好み、繁殖を繰り返します。
足のニオイへの対策はニオイ物質を発生させている雑菌を殺菌し軽減させること。
そこでミョウバンの出番なのです。
ミョウバンには、殺菌作用、収斂作用(シュウレンサヨウ)、アンモニア臭などのアルカリ性を中和する消臭作用の3つの作用があります。
ミョウバンは雑菌の繁殖を抑制し、ニオイを消臭させる効果があるだけではありません。
ミョウバンには収斂作用(シュウレンサヨウ)があります。
たんぱく質を変性させ、毛穴を引き締め、汗をかきにくくする制汗剤の役割も兼ねています。
除菌、消臭、制汗と三拍子揃ったミョウバンは足のニオイ対策にもってこいというわけですね。
では早速ミョウバン水を作って実践してみましょう。
お手軽にして効果絶大!ミョウバンスプレーの作り方
以前、別の記事でもミョウバン水(500ml)のレシピを紹介しましたが、今回はご家族で沢山使えるように大きめのサイズでレシピを紹介します。
まずはミョウバン水の原液を作りましょう。
ミョウバン水(原液)の作り方
■材料
- 焼きミョウバン 50g
- 水道水 1.5L(1500ml)
- ペットボトル容器 1本
■ミョウバン水の作り方
ペットボトル容器に焼きミョウバン50gを入れ、水道水1.5L注ぎ蓋をして良く振ります。
焼きミョウバンが溶け辛い場合は時間を置いてから、もう1度よく振って下さい。
焼きミョウバンが溶け終わればミョウバン水(原液)の完成です。
使用する焼きミョウバンは顆粒タイプの物も使用出来ますが粉末タイプだとより水に溶けやすく作りやすいです。
ミョウバン水(原液)は冷蔵庫で1ヶ月程保管が可能。
今回は大容量のレシピですので、どんどん使っていきましょう。
とは言ってもこのまま原液をバシャバシャ浴びるわけにもいきません。
次は使いやすいようにこの原液を使ってミョウバンスプレーを作ってみましょう。
ミョウバンスプレーの作り方
■材料
- ミョウバン水(原液) 適量
- 水道水 ミョウバン水(原液)に対して10倍の量
- スプレーボトル容器 1本
スプレーボトルのサイズによって入れるミョウバン水(原液)の量が異なるので適量としています。
水道水でミョウバン水(原液)を10倍に薄めて下さい。
例:ミョウバン水(原液)30mlの場合、水道水300ml
■ミョウバンスプレー作り方
スプレーボトルにミョウバン水(原液)を入れ、水道水を入れる。
良く振って完成です。
ご覧の通りミョウバン水の原液とミョウバンスプレーは容器に材料と水を入れてシャカシャカ振るだけでオリジナル消臭デオドラントが作れます。
それではミョウバンスプレーの使い方を見ていきましょう。
筆者オススメのミョウバンスプレー使用方法!
ミョウバンスプレーは足にはもちろん、ニオイの気になるポイントに幅広く使用する事が出来ます。
・足やワキ
お風呂上がりや、デオドラントシートを使用した後にミョウバンスプレーを吹きかけます。
デオドラントシートを使用する際は、匂い付きの物ではなく殺菌作用のある無香料の物を使用しましょう。
消臭効果と制汗効果も相まってワキガの人にもミョウバンスプレーは非常に効果的です。
・靴
上履きや運動靴にももちろん使用出来ます。
靴にシュシュっと吹きかけるだけで靴の嫌なニオイを消臭出来ます。
朝学校に着いて履いて来た靴にミョウバンスプレーを使用すれば、下校時には靴のニオイは軽減します。
スプレーボトルなんか恥ずかしくて持ち歩きたくないという場合には、香水用のアトマイザーを持たせてあげましょう。
見た目がオシャレでポケットにも入るサイズなのでオススメです。
自宅等でミョウバンスプレーを靴に使用する場合は、ミョウバンスプレーを吹きかけた後、シューズハンガーなどに靴を掛け、風通しのいい屋外に干すと尚効果的です。
・洗濯物
ニオイが残りやすい靴下や、下着にも使用出来ます。
洗濯し終わった衣類にミョウバンスプレーを吹きかけてから天日干ししましょう。
雨天や梅雨時に部屋干しする際の使用もオススメです。部屋干し特有の嫌なニオイも軽減出来ます。
・お風呂
お風呂にミョウバンを入れて体全体を除菌、消臭しましょう。
お湯を張った湯船に、ミョウバン水(原液)を30cc入れるとミョウバン風呂の完成です。
ミョウバンスプレーではなく原液の方を入れて下さい。
注意として原液を入れる為、30cc以上は入れないようにして下さいね。
更に10円玉を20枚ほど湯船に入れる事により、銅の殺菌作用も付加され、より消臭効果が上がります。
ミョウバンには収斂作用(シュウレンサヨウ)がある為、肌を引き締め、ニオイ対策と同時に湿疹やニキビなどの肌トラブルに負けない強い肌を作ります。
お風呂で肌のケアが出来るので私も毎日やっていますし、友人にもオススメしています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ミョウバンは足のニオイだけにとどまらず、体全体の除菌、消臭に使用出来る事がわかっていただけたかと思います。
材料も安く、作り方も簡単ですので、足や体のニオイに少しでも悩んでいる方は是非実践して見て下さい。