ある日ふと気づいた枕カバーからの臭い、はたまた何気なく首の後ろを触った後にこみあげてくる手からの異臭…。実はそれ、首の裏側から発生している臭いが移っているのかもしれません。
シャツの襟部分が汚れやすくなったと感じた場合にも同じことが言えます。首の裏は自分で直接確認ができないので、臭いがあってもなかなか気づかない場所ですよね。
自分の臭いが気になりだすと人との距離が近くなる職場や電車の中、エレベーター、映画館などで周りの目を意識してしまい、気疲れをしたり人と接することが怖くなる場合もあります。
そんな状況で毎日を過ごすのは辛いですよね。ここでは首が臭くなる原因とその解決法をご紹介します。
臭いの対策ができれば快適な毎日を楽しむことができますよ!
目次
首裏の臭いの原因は加齢臭とミドル脂臭だった!
「加齢臭」という言葉は一度は聞いたことがあるはず。首の後ろだとそこにミドル脂臭なるニオイも加わります。ここでは加齢臭・ミドル脂臭についてお話していきましょう。
知っている人も再確認・おさらいのつもりで見てみてくださいね。
加齢臭とは?まずは発生の原因を知ろう!
加齢臭とは、年齢を重ねるごとに強くなる独特のにおいのことを言います。以前は男性特有のものと思われがちでしたが、最近では女性にも加齢臭があることが分かってきました。
特に首の裏は臭いが発生しやすい場所として知られていますが、加齢臭の原因は「ノネナール」
ノネナールは皮脂腺から分泌される脂肪酸(パルミトレイン酸)の酸化や皮膚に付着しているバクテリアが発酵して出来る物質で、不飽和アルデヒドの一種です。
しかも水に溶けにくく肌にこびりつきやすいという性質を持っています。皮脂は本来肌にうるおいを与える大切な役割を持っているのですが、問題なのは皮脂が過剰に分泌されることとそれが酸化すること。
皮脂の過剰分泌を促す要因には次の3つがあげられます。
- 食生活が乱れがちで、油っぽい食べ物や肉類、卵・チーズなどを多く食べている
- 糖質(甘い物やお米、麺類、パンなどの炭水化物)を摂り過ぎている
- 生活習慣の乱れ
- ストレス
動物性たんぱく質を多く含む食品や脂質を摂り過ぎると、皮脂腺が発達して皮脂が過剰分泌されます。
糖質は代謝される際にビタミンB群を必要とします。ビタミンB群は皮脂をコントロールする役割を持っているのですが、代謝で多く使用されてしまうとビタミンB群が不足してしまい、皮脂が過剰に生産されてしまいます。
生活習慣に関しては、運動不足や暴飲暴食による肝臓への負担、睡眠不足、不規則な生活などはすべて皮脂の過剰分泌を招かれるのです。
また、ヒトの体はストレスを感じると交感神経が活発になり、男性ホルモンの生成が促されます。男性ホルモンには皮脂の分泌を促す効果があるため、皮脂の過剰分泌に繋がるのです。
そのほかにも、ストレスを感じると体内には活性酸素が大量に発生し、皮脂の酸化を活性化させることにもつながります。
皮脂は酸化すると過酸化脂質になりノネナールが生成されて加齢臭が発生しやすくなります。
首の裏から背中の上部から発生するミドル脂臭って何!?
あまり聞きなれない「ミドル脂臭」。主に後頭部を中心に30代半ばから50代半ばくらいで強い臭いが発生するのですが、その原因は「ジアチセル」という物質です。
ジアチセルは汗の中にある乳酸が皮膚の常在細菌であるブドウ球菌に代謝・分解されるときに発生します。
そこへ皮脂腺から分泌された皮脂を常在細菌が代謝・分解したときに発生する皮脂の臭い(中鎖脂肪酸)とが混ざり合い、ミドル脂臭が発生します。
『それってどんな臭い?』と疑問に思う人もいるかもしれませんね。
ミドル脂臭は使い古した油の臭いに似ていると言われています。そう、同じ油で何度も揚げ物をしていると出てくるあの油の臭いです。
ほかにも古いろうそくの臭いや汗と焦げが混ざった臭いと表現されたり、とにかく脂臭いと言われることもあります。
血行不良を起こすと乳酸の過剰分泌を招くことが分かっていますが、乳酸の分泌が活発になるとジアチセルも発生しやすくなり、結果的にミドル脂臭が強くなります。
ではなぜ血行不良は起こってしまうのか、気になりますよね。調べてみると4つの要因があることが分かりました。
- 油っこい食事が好みで、お酒もよく飲む
- 不規則な生活を送っていて、生活習慣が乱れている
- ストレス
- 運動不足
お肉や揚げ物などが食事の中心で野菜が少なかったりお酒を飲み過ぎるなどの食生活を続けていると、ドロドロとした血液になって流れが悪くなるため、血行不良に陥りやすくなります。
また、寝不足だと血管が縮んでしまうので血流が悪くなり、ストレスを抱えていると自律神経が乱れてしまい、血液の循環調整がうまくいかなくなります。
運動が不足すると筋肉が徐々に衰えていき血液を押し出す力が弱くなるため血行不良に繋がります。
首裏の臭いをどうにかしたい!どうすれば良い!?
首の裏の臭いの原因が「加齢臭」と「ミドル脂臭」であることを説明してきましたが、気になるのはやっぱり解決策ではないでしょうか。
原因が掴めれば解決する方法も見つかります!そしてここまで読んできっと気付いた人もいるはずです。
加齢臭とミドル脂臭が発生しやすくなる原因は驚くほど共通しています。つまり、解決策も共通しているということ。ではさっそくご紹介していきましょう。
バランスのとれた食事を心掛ける
肉類中心のメニューや揚げ物ばかりを食べていると加齢臭もミドル脂臭も強くなる一方です。野菜を取り入れた食事を心掛け、和食を増やすとOK。
もともと日本人は体臭があまりないと言われていて、その要因として和食が挙げられています。
規則正しい生活
首の後ろの独特の臭いを解決したいなら、規則正しい生活を送って睡眠をしっかりと取り、体を休めることが大切です。
基本としては早寝早起きが一番。
生活のリズムが整えば自律神経も正常に働くので血流も良くなり皮脂の過剰分泌も防ぐことができます。また、疲労を回復することもできるのでフットワークも軽くなり、ストレスが軽減される効果も期待できます。
睡眠の適正な時間は個人差があるため一概には言えないものの、約7時間くらいがベストだと言われていますよ。逆に寝すぎてしまうと抑うつ状態に陥りやすくなるので要注意です。
ストレス発散も大切
ストレスは私たちが思っている以上に体に大きな負担をかけます。自分に合ったストレス発散法を見つけ出し、イライラや不安をため込まないようにしましょう。
適度な運動がおすすめ
運動で汗をかくと臭いの原因の一つである活性酸素を打ち消し、体に溜まった老廃物を体外に排出することができます。
だからと言って、ハードな運動をいきなり始める必要はありません。活性酸素対策には有酸素運動が効果的。ウォーキングやツーリングなど軽く汗を流すくらいの運動で十分です。
実際に中高年層で運動をしている人は加齢臭がある人が少ない傾向にあります。健康効果も期待できるのでぜひ取り入れてみてくださいね。
休肝日を設ける
加齢臭の原因の一つに肝機能の低下があります。
肝臓はアルコールを分解する臓器として知られていますよね。実は代謝にも大きく関わる臓器で、肝臓が悪くなると脂肪の代謝が落ちて、脂肪分が酸化して加齢臭を助長させることになります。
アルコールの飲み過ぎが引き金になることもあるので、肝臓を労わるためにも休肝日を設けましょう。
肝機能の低下は生活習慣の乱れも原因の一つです。上記でお話した偏った食生活やストレス、睡眠不足は肝臓に負担をかけてしまいます。
ほかにも有害物質を含むタバコや、毒素を体にため込んだ状態である便秘は解毒機能を持つ肝臓の負担を増やすことになり、機能を低下させる要因になります。臭いの悩みを解決するためには、正しい生活習慣を身につけることが必要だと言えますね。
お風呂でしっかり洗う!
首の後ろは皮脂の分泌量が多く、しかも体温が高めで産毛も多い場所です。このことから汗や老廃物が溜まりやすく、臭いも発生しやすいと言えます。
その割にはお風呂のときに洗い忘れてしまったり、軽く洗って終わらせる人もいるようです。加齢臭やミドル臭を解決したいなら、入浴の際には意識して念入りに洗いましょう。
首の後ろだけでなく髪の毛の生え際にかけて広い範囲でしっかりと洗うと効果的ですよ。
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まとめ
首の後ろから発生している臭いの原因は「加齢臭」や「ミドル臭」の可能性が大。バランスのとれた食事や規則正しい生活を心掛けて適度な運動を取り入れ、ストレスを溜めないことが大切です。
体が健康になると臭いの悩みも解決できますよ。
そして何よりも大切なのが、お風呂のときに首の後ろを入念に洗うことです。髪の生え際から首裏全般にかけて広範囲に洗いましょう。