洗濯が終わって真っ白なワイシャツを干すと気分が良くなりますよね。そんなときに首周りの黄ばみを見つけると、テンションも一気に下がって「せっかく洗濯したのに…」と悲しくなってしまいます。
なかにはニオイが取れずに臭いまで残ってるなんて場合も…。
どうして首周りに臭いや黄ばみが付いてしまうのか、その対策と解決法まで一挙にご紹介します!
目次
首周りの臭いや黄ばみの原因は皮脂!

ヒトの体には『エクリン腺』と『アポクリン腺』という2種類の汗腺があります。エクリン腺からは水分が排出されていて、主に体温調節のために使われます。
一方、アポクリン腺は臭いの元となる物質を作り出すのが仕事です。一説ではこの臭いがフェロモンの役割を果たしていて異性を惹きつけていた、なんて話もあります。
アポクリン腺から排出される汗にはたんぱく質や糖質、脂質などの成分が含まれていて、少し粘り気があるのが特徴です。
ここから分泌された汗にはさまざまな成分が含まれていることはさきほどご紹介したとおりなのですが、その栄養に雑菌が群がって繁殖し、臭いが発生します。
そしてもう一つ、全身の皮膚には皮脂腺という皮脂を分泌する器官が備わっていて、乾燥や刺激などから肌を守る役割を持っています。
ところが、衣類に付いてしまうと繊維の中に脂が張り付いてしまって普通の洗濯ではなかなか落ちず、汚れが溜まっていきます。脂って水ではなかなか落ちなかったりするんですよね。
そしてその汚れが次第に酸化してきて『黄ばみ』という目に見える形で現れるのです。
ミドル臭・加齢臭がこれらに混ざる強烈なニオイに!
皮脂が酸化すると『ノネナール』という臭い物質が発生し、脂やろうそく、古いタンスの中のような臭いが発生します。
これがいわゆる『加齢臭』にあたり、アポクリン腺からの汗から発生する臭いと混ざるとさらに強く臭いとなります。
加齢臭とは別に30代半ばから50代半になると『ミドル脂臭』も発生しやすくなります。汗にはいろいろな成分も含まれていますが、その中には乳酸も入っています。
この乳酸を常在菌であるブドウ球菌が代謝・分解をしたときに『ジアセチル』という臭い成分を発生させるのですが、皮脂を分解したときに排出される中鎖脂肪酸と混ざると独特の臭いを出します。
これがミドル脂臭で、古いロウソクや油のような臭いがします。ちなみに、加齢臭よりもミドル脂臭のほうが強い臭いを放ちます。
臭いで悩みたくない!今からできるニオイ対策法
自分の臭いには意外と気付きにくいもの。自覚はなくとも、もし臭っていたら…と考えだしたら「周りから臭いって思われてないかな…」「臭いってみんなで噂してないかな…」と周りの様子が気になってしまいますよね。これでは落ち着いて仕事をすることもできません。
首周りの臭い対策をするならミドル臭と加齢臭対策をするのが一番です。ここでは臭いの対策法についてご紹介していきましょう。
ミドル臭・加齢臭の対策法
ミドル臭・加齢臭の基本的な対策は3つ
- 血行不良を改善する
- 食事に気を付ける
- 運動を取り入れてこまめに汗を流す
襟元の落ちにくい黄ばみ対策もご紹介しますが、黄ばみはバレなければ周りの人に害は与えません。
しかし、『臭いニオイは気分を害します』日本社会はニオイに関して非常に敏感ですので、まずはニオイ対策からご紹介しましょう。
血行不良を改善する
ミドル脂臭の根本的な原因は汗に含まれている乳酸です。
逆を言えば乳酸の分泌を抑えることができれば、自然とミドル脂臭は発生しにくくなるのですが、実は私たちの体は血行不良を起こすと乳酸が過剰分泌されてしまいます。
血流が良いと乳酸が発生しても血液が運び出してくれるため溜まることがありません。しかし、血行不良になると発生した乳酸がそのままどんどん溜まっていくため、最終的に過剰分泌になってしまうのです。
血の流れを滞らせる原因には
- 睡眠不足
- 運動不足
- ストレス
- 喫煙
- アルコールの摂り過ぎ
睡眠をしっかりと取る、適度な運動をする、ストレス発散を心掛けるなどを意識すると良いでしょう。
喫煙に関してはいきなり禁煙は難しいかもしれませんから、徐々に本数を減らしたり専門家に相談するのがおすすめです。現在では、禁煙外来も積極的に標榜しているクリニックもありますからね。
アルコールも適量を過ぎれば体の毒となります。飲み過ぎには十分に注意しましょう。
食事に気を付ける
食生活の内容を見直すのも対策法として有効です。油っこい食事やお肉中心の食生活、ファストフードばかりを食べている人は要注意。
動物性脂肪は皮脂腺を刺激するので活動が活発になり、皮脂の過剰分泌を招いてしまい、加齢臭を助長させます。
動物性たんぱく質も同じく臭いの元を過剰に発生させることになり、偏った食生活は血行不良を促進させるためミドル臭の原因も同時に作り出してしまいます。魚や野菜、海藻類、きのこ類なども意識して摂取しましょう。
ワキガ臭や体臭のニオイ抑える食べ物を詳しく知りたい方
→ワキガの臭いニオイが軽減する食事療法はこちら
運動を取り入れてこまめに汗を流す

臭いを恐れるあまり汗をかくことを避けていませんか?
運動不足はワキガ臭を強くするため、運動しないことは逆効果。
運動をしない生活を続けていると血行が悪くなり、汗腺への酸素の供給が滞ってしまいます。そのため、体の中にある糖を分解・代謝して必要なエネルギーに変え汗腺に供給されます。
この際に乳酸が生産され、汗腺の中にアンモニアの成分が増えて臭いを発します。また、普段から汗をかいていない人がたまに体を動かすとアルカリ性の強い汗をかき、雑菌が繁殖しやすい悪い汗を流すことになります。
運動をするならジョギングやウォーキングなどの有酸素運動がおすすめです。乳酸の過剰分泌を抑えることができ、新陳代謝が活発になって汗と一緒に体内に溜まった老廃物を排出することができますよ。
そのほかにも、体の中で起こっている酸化反応を抑制して、加齢臭の原因であるノネナールが発生しにくい体にすることができます。もし臭いがしていたとしても日常的にこうした運動を取り入れるようにすれば、サラサラとした臭いのない良い汗をかくようになります。
ベタベタからサラサラの汗に変わる期間は流した汗の量によって変わってくるため一概には言えません。
『2日連続で大量の汗をかきながら水分補給をしていたら、サラサラの汗に変わっていた』という人もいれば、『週に3~4日ほど汗を流すようにしたらサラサラの汗になれた』という人もいましたよ。
有酸素運動を20分以上続けると代謝が上がり、脂肪を燃焼し始めます。体内にため込んだ脂肪は加齢臭の原因の一つなので、脂肪を燃やすことはそのまま加齢臭の対策方法として有効だと言えるでしょう。
首の裏の臭いを解決する方法は
首の裏からすでに気になる臭いが出ている…なんて場合もありますよね。発生してしまった臭い首の裏のニオイを解決する方法をご紹介しましょう。
お風呂でよく洗う
基本となるのはやっぱりお風呂。手や足、わき、首などはしっかりと洗っている人が多いでしょうが、首の裏は意外と見落としてしまいがち。
「よく考えたら洗ってない時があるかも…」なんて人、いませんか?
体を洗う際には首の裏も意識しておくことが大切です。
首の裏を洗うなら加齢臭、体臭のニオイ取る為に設計されたボディソープがおすすめです。
最近では加齢臭用・ミドル脂臭用の薬用せっけんやボディソープも販売されています。
商品を選ぶ際には「銀」「炭」「カキタンニン」「トリクロロカルバニリド」「緑茶エキス」など消臭効果が期待できる成分が入ったタイプを探しましょう。
気になる首の裏の臭いを落とすことができますよ。
ゴシゴシと強くこすりながら洗うと皮脂を落とし過ぎてしまい、皮膚を守るために皮脂をたくさん分泌されて結果過剰分泌を招いてしまいます。
優しく洗うことを心掛けてくださいね。そしてお風呂上りにはしっかりと保湿をしてあげてください。肌の乾燥を防ぐことで皮脂の分泌を抑えることができますよ。
ワキガ太郎が首の後ろ、背中の加齢臭対策で愛用するデオラ(DEORA)を実際に使用レビュー
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首の後ろ周りの匂いを取るには体の内部から!生活習慣を整えよう
すでに臭いが出ているなら生活習慣が乱れている可能性があります。上記で触れた通り、偏った食事を摂っていると臭いが出やすいことはすでにお話しました。
もし不規則な生活を送っていて睡眠不足の場合にも要注意。
必要な睡眠時間を確保していないと新陳代謝の低下や臭いの元を分解する肝臓の機能の低下につながります。そして何よりも疲れが取れずストレスが溜まり、活性酸素が発生して脂質の酸化が進み皮脂の独特の臭いを発生させることもあるのです。
臭いが気になったら日ごろの生活態度を振り返ってみることをおすすめします。
シャツの襟足に付いた黄ばみ、どうやったら落とせる?
シャツの襟足の黄ばみの原因は『皮脂汚れ』ですよね。
漂白剤でも手もみ洗いでも取りきれないことが多いので、苦戦している人も多いようです。でも身近なもので意外と簡単に落とせますよ。
準備するものは『食器用洗剤』と『40度以上のぬるま湯』そして『ブラシ』のみ。それでは手順をご紹介しましょう。
- お湯で薄めた食器用洗剤をブラシに付ける
- 上記のブラシで襟足の汚れたところを直接こすっていく
- ぬるま湯に浸しながら洗剤をすすいでおわり
この方法で落ちなかったら、次は石鹸でチャレンジです。
- 石鹸を水で濡らし、黄ばみに直接付ける
- 使っていない歯ブラシやお掃除用ブラシでこする
- その後洗濯機で洗濯をする
石鹸は洗濯用でも手洗い用でも効果を期待できるので、ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
首の臭いやシャツの黄ばみの原因は皮脂。皮脂が酸化すると『ノネナール』という臭い物質が発生し、脂やろうそく、古いタンスの中のような臭いが発生します。
また、30代半ばからは雑菌や常在菌が皮脂を代謝・分解することで発生する『ミドル脂臭』も起こりやすくなり、加齢臭と混ざってさらに強い臭いになってしまいます。
最後に復習としてまとめると、首の後ろの臭い対策には
- 血行改善
- 食生活の見直し
- 運動を取り入れる
すでに臭いがある場合には、
- 消臭効果のある成分が入った石鹸を使って優しく洗い、保湿をする
- 生活習慣を改善する
- ストレスを溜めない
シャツに付いた黄ばみは食器用洗剤や石鹸で落とせることもあるので、ぜひ試してみて下さい。