ワキガの僕の癖は鼻をつまむこと。だって、鼻が低く、鼻をつまんで伸ばすと鼻が高くなると教えられたから。
ってのは、本当の話で、実際に鼻をつまんでも鼻は高くはなりませんが、『この癖』はいつまでたっても治らないワキガ太郎です。
何気なく(僕は故意的に)鼻をつまむとニオイを感じるようになったという体験をしている人は意外にいるようです。
周りの臭いかも…と思っていろいろ確認しても違う。周りの人に部屋が臭わないか聞いても「臭わない」という返事が返ってくる。
『もしかして…自分の鼻の中が臭い!?』と分かったときのショックは大きいものです。どうして鼻をつまむことで臭うのか、その原因についてご紹介していきます。
目次
鼻をつまんだときの悪臭ってどんな臭いニオイ?

悪臭と言ってもいろいろな臭いがありますよね。一体どんな臭いなのかと言うと
- 納豆のようなニオイ
- 汗をたっぷり吸ったTシャツを一週間放置していたニオイ
- 卵の腐ったようなニオイ
- 魚の腐敗したニオイ
- 暑い夏に食べ終わった弁当箱を開けた時のニオイ
- アンモニア臭
- 酸っぱい感じのニオイ
などが挙げられます。どれもなかなかの臭いですよね…。
日常生活でこんなニオイを嗅ぎながら過ごすというのは、精神的にも良くないのは明らかです。臭いの原因とは一体何なのでしょうか?
鼻が臭いのニオイの原因って何!?
続いては臭いニオイの原因についてです。
原因の分からない悪臭よりも、原因が分かったほうが気持ち的にも少しだけラクになりますよね。
原因として挙げられるのは大きく分けて『鼻の病気』『皮脂や汚れ』『環境』の3つに分けられます。
鼻の病気が原因で臭いニオイを発している場合
鼻の中が臭い場合に考えられる病気は主にこの2つ
- 膿が溜まる副鼻腔炎(蓄膿症)
- 臭鼻症
膿が溜まる副鼻腔炎(蓄膿症)
悪臭がする鼻の病気には副鼻腔炎があります。蓄膿症とも呼ばれているこの病気は、風邪やインフルエンザなどのウイルスやアレルギー症状が引き金となります。
鼻の粘膜から副鼻腔にかけて細菌感染を引き起こし、副鼻腔が炎症を起こしてしまうのです。
この状態がさらに悪化すると鼻の奥や頬にある空洞に膿が溜まります。膿が鼻水に混じることでイヤなニオイが発生してしまいます。
初期段階ではサラサラとした水に近い透明な鼻水が出ますが、悪化していくと粘り気のある黄色い鼻水に変化し、さらに緑がかった色に変わることもあります。
これは膿が溜まって鼻水と混じるから。そして鼻に流れてきて悪臭を感じることになります。
臭鼻症の可能性も…
臭鼻症(しゅうびしょう)は鼻の中の乾燥や慢性鼻炎がもととなって鼻の中から悪臭がする病気です。
この病気の特徴は鼻の悪臭が自分だけでなく周囲にも広がるということ。
風邪や生活習慣の乱れなどが原因で起こることもあり、周りにも臭いが伝わるので早めの対処が必要となります。
皮脂や汚れが理由で臭いニオイを発している場合
毛穴のある場所には皮脂腺も存在しますが、それは鼻の中でも一緒です。
皮脂腺から分泌された皮脂は鼻の内部の皮膚に膜を作りますが、過剰分泌してしまうと余分な皮脂が酸化し臭いの原因になってしまいます。
また鼻毛にも皮脂が付着することになるため、酸化すると悪臭のもととなってしまいます。
皮脂の酸化を抑えるためには皮脂の過剰分泌を抑えることが大切です。食生活や生活習慣を見直してみましょう。
生活環境が原因で臭いニオイを発している場合
日々の生活のニオイ
生活臭とは、料理のニオイや布製品に付いた汗、靴のニオイなど、いろいろありますよね。
そのさまざまなニオイが鼻の中の鼻水に付き、鼻くそになって内側に付着することで悪臭を感じます。
生活している以上、何かしらのニオイがしてしまうのはしょうがありませんよね。
こまめに換気をして空気をこもらせないことで、生活臭を一掃することができますよ。
シックハウス症候群が原因になることも
シックハウス症候群とは、室内にある微量な汚染化学物質に体が反応してしまい、めまいや吐き気、鼻づまりなどを引き起こすことを言います。
そして症状の一つとして鼻の中の悪臭があるのです。
原因物質には『ホルムアルデヒド』『トルエン』『キシレン』などがあり、建築材料や家具などから発生しています。
また、服やじゅうたんなどに含まれている浄化剤や可塑剤(かそざい)、あと殺虫剤なども原因物質に含まれます。
シックハウス症候群も部屋に原因物質をこもらせないことが大切ですので換気をして新鮮な空気を取り入れると効果的ですよ。
もうイヤ!この臭いどうすれば良いの!?臭いニオイの取り除く解決策をご紹介

ずっと臭いを嗅ぎながら過ごすなんてイヤですよね。悪臭を解決するためにはどうすれば良いのでしょうか?
これから段階的に解決策をご紹介していきます。
- 自分で臭いを取り除く為に行いたい対策
- 期間が必要だが、より健康になるというメリットもある生活環境改善
- 専門医に診てもらい解決する方法
では、これから上記3つを一ずつ詳しく解説していきますね。
自分で臭いを取り除き対処する『鼻うがい』
鼻うがいとは、鼻から水や生理食塩水、専用の洗浄液などを吸い込み、口や鼻から出して鼻腔内を洗浄する方法です。
でも、ここで抵抗を感じる人はいるはず。だって、鼻に水が入ったときのあの「ツーン」とくる痛み、イヤですものね。
分かります、分かりますよ。
体液に近い生理食塩水や専用洗浄液を使えばほとんど痛みを感じずに洗浄することができます。
鼻うがいは1日に1回くらい行うのがおすすめで、やりすぎてしまうと鼻の粘膜に負担がかかり、必要な成分まで洗い流してしまうため注意が必要です。
ここで鼻うがいを行う方法をご紹介しましょう。
1.洗浄液があえばそれを使いますが、ない場合には生理食塩水を用意。
自分で作る場合には水に対して0.9%の塩を加えて作るので、500mlの水に塩4.5gを混ぜます。
2リットルの水に対しては18グラム(約大さじ1杯)、1リットルなら9gの塩を入れてよくかき混ぜましょう。
水道水を使用するなら一度沸騰させて冷やし、作った生理食塩水は24時間以内に使い切るのが理想です。
2.それを洗面器に入れて片方の鼻の穴をふさいで洗浄液または生理食塩水を吸い込みます。
3.洗面器から顔を上げて、吸い込んだ液体を吸ったほうの鼻の穴から出します。2と3の流れを3~5回繰り返しましょう。
4.最後に方鼻ずつ軽く鼻をかんで終わりです。
このときに強く鼻をかむと洗浄液や生理食塩水が耳に流れてしまい、中耳炎の原因になる可能性があるので注意してくださいね。
もし洗浄の最中や終わった後に違和感や痛みを感じたら耳鼻科など専門医に診てもらいましょう。
日本一有名なYoutuberのヒカキンも鼻うがいに挑戦していますが、意外と難しいようですし、ちょっと肩鼻、口から液体が出てくるのでお風呂で行うと綺麗に気持ちよく全力で鼻うがいができそうですよ。
生活習慣の見直しをして臭いを根本から取り除こう
皮脂の過剰分泌には日ごろの生活習慣や食生活が大きく影響します。
油っこい食べ物やファストフードを好んで食べている人は要注意。皮脂の主成分は中性脂肪です。
中性脂肪になりやすい油っこい食べ物や肉類は食べる回数を抑えると良いでしょう。
また、皮脂のもととなる炭水化物やお菓子、ジュースなどの糖の摂取を制限するのも有効ですよ。食事は和食中心のヘルシーなメニューがおすすめですよ。
また、ストレスを溜めていると男性ホルモンが分泌されて皮脂腺が刺激され、過剰分泌になってしまうので、ストレス発散も大切です。
一番おすすめしたいストレス発散法はやはり運動です。
体を動かすことで気分がリフレッシュし、血流が良くなって新陳代謝が活発になり、糖や脂質も代謝されて消化できるので皮脂の過剰分泌を抑えることができますよ。
睡眠時間をしっかり取って体を休めることでストレスを軽くすることが可能です。夜は夜更かしせずに睡眠を優先させましょう。
専門医という心強い味方も
自分で出来る対処法をご紹介しましたが、一番良いのはやはり専門医に相談することです。
副鼻腔炎は自身でのみ強いニオイを感じますが、臭鼻症では周りの人にまでニオイが伝わってしまいます。
鼻うがいはあくまでも応急処置だと思って、自分の鼻がおかしいと思ったら医師に相談しましょう。
医師が適切な処置を施してくれるので、治るのも早いですよ。
症状か軽いうちに病院へいくことで悩みが軽くなり、不快な思いをすることもなくなるのでぜひ病院へ足を運んでください。
まとめ
鼻をつまんで悪臭がする原因には病気である『副鼻腔炎(蓄膿症)』や『臭鼻症』であったり、『皮脂の酸化』
環境的な要因である『生活臭』『シックハウス症候群』などが挙げられます。
自分で出来る対処法には『鼻うがい』や、皮脂の過剰分泌防ぐための『生活習慣の見直し』などがありますよ。
鼻うがいをするときには専用の洗浄液や生理食塩水を作って使用することで、ツーンとくる独特の痛みを防ぐことができます。
ただし、途中で唾を飲まないこと、洗浄液等を飲み込まないこと、鼻を強くかまないことの3つに気を付けておこなってくださいね。
自身の対処法はあくまでも応急処置だと思い、鼻の異変を感じたら医師に相談することが大切です。
症状の軽い段階で病院へ行けば治療期間も長引きませんし、不快な思いも短期間で終わらせることができますよ。